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聲の形

この漫画は耳の聞こえないヒロインを中心に、それをいじめていた主人公が時を経て差別、偏見に立ち向かい伝えたい気持ちを伝える難しさを描かれた作品です。

 

概略は小学生時代にヒロイン西宮硝子が、主人公石田将也のいる学級に転校してきた事から始まります。

西宮硝子は産まれつき耳が聞こえない障害を持っていました、それを知った石田将也はこれでもかという位いじめます。

はっきり言って第1巻は読んでいてかなりキツイ内容となっていますが、どうかそのキツイ内容に目をそらさず読んでください。

障害を抱える方々が受ける差別、偏見は本当に目をそむけたくなる物です。

 

そして西宮硝子は石田将也の居る学校から転校していきます。

石田将也は今度は自分がいじめのターゲットにされ、周囲と距離をとり中学生活を経て、高校生の時に死を覚悟し、その前に西宮硝子に謝ろうとする事で物語は動いていきます。

 

この本は「伝える事」がいかに難しいか考えさせられる内容となっています。

そして社会の偏見、差別がいかに不条理な物であるかを伝えてくれます。

 

私はうつ病になった事で、伝える事の困難さと、偏見、差別を今身をもって実感しいます。

健常者だった頃は考えもしなかった事です。

 

私のおすすめの本です。