今回ご紹介するのは「今日から第二の患者さん」です。
この本はガン患者を支える家族の苦労や、あるある話などが描かれています。
さて皆さんは「第二の患者」と言う言葉をご存知でしょうか?
私はこの本で初めて知りました。
看護する側の人を第二の患者と呼ぶそうです。
ガン患者本人は当然患者な訳ですが、共に病に立ち向かう看護者もまた患者なのです。
実は私は早くに母をガンで亡くしております。
当時は患者である母主体で家族が動き、看護する私や父は自分自身の事を考えた事もありませんでした。
そのため、あるある話ですが病気になると、あのサプリがいいとか、キノコがいいとか、天然水がいいとか、とにかくいいと言われる物はとことんためしました。結果お金が凄い勢いでなくなり我が家はピンチ!
そして介護の疲れも相まって私と父の関係も険悪な物になりました。
俗に言う介護疲れです。
それでもやっぱり少しでも長生きして欲しく自分達の事など考えず母の事だけを考えて居ました。
今回この本を読んで看護する家族もまた同じく患者なのだという認識を得ました。
看護する側に焦点をあてた本は珍しく、当時はガン患者自身に対する書籍を読み漁っていました。
看護する家族も精神的に病んでいきます。
そう立派な患者なんです。
ガンという大病に共に立ち向かう関係なのです。
だから時には弱音を吐いてもいいし、辛い時は辛いと言っていいのです。
この本が当時発売されていたら、もう少し自分達家族も余裕を持って看病できた事と思います。
ちなみに、この本はガンに焦点を当てていますが、他の大病でも同じです。
私はうつ病を患っています。
最悪死に至る病です。
ガンと違い手術出来ない点はある意味ガン以上にタチが悪いかもしれません。
精神疾患を抱える本人も辛いですが、家族もまた辛く第二の患者と言えるのかもしれません。
もし興味があられる方は一度読んで見られて下さい。
きっと役にたつと思います。
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